「高名の木登り」テスト問題




【一】本文について、設問に答えよ。

高名の木登りといひし男、人を①掟てて、高き木に登せて梢を切らせしに、②いと危ふく見えしほどは言ふこともなくて、降るるときに、軒たけばかりになりて、「あやまちすな。心して降りよ。」と言葉をかけはべりしを、「③かばかりになりては、飛び降るとも降りなん。いかにかく言ふぞ。」と申しはべりしかば、「そのことに候ふ。目くるめき、枝危ふきほどは、おのれが恐れはべれば、申さず。あやまちは、やすき所になりて、④必ずつかまつることに候ふ。」と言ふ。
あやしき下﨟なれども、聖人の戒めにかなへり。鞠も、かたきところを蹴出だしてのち、やすく思へば、必ず落つとはべるやらん。

 

問一 次の語句の読みを、ひらがな(現代仮名遣い)で書け。
①梢 ②下臈

問二 傍線部①を現代語訳せよ。

問三 傍線部②とあるが、なぜか。その理由に該当する部分を五十一字(句読点を字数に含まない)で探して、はじめと終わりの三字を書け。

問四 傍線部③の指示内容を本文から六字で抜き出せ。

問五 傍線部④の現代語訳として最も適切なものは次のうちどれか。
 必ず出仕するべきでございます。
 必ずいたすものでございます。
 必ずつかまえるべきでございます。
 必ず逃がすものでございます。

問六 傍線部⑤とは、具体的には何のことか。本文から十字程度で抜き出せ。

問七 本文の出典と作者を漢字で答えよ。

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答例】
問一 ①こずえ ②げろう
問二 指図して
問三 目くる…に候ふ
問四 軒たけばかり
問五 イ
問六 高名の木登りといひし男
問七 徒然草、兼好法師

 

 

 

 

 

 

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