『奥の細道』「旅立ち」テスト問題 1/2





【一】本文について、設問に答えよ。

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、②馬の口とらへて老いを迎ふる者は、日々旅にして、旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。③も、いづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、やや年も暮れ、④春立てる霞の空に、白河の関越えんと、そぞろ神のものにつきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、ももひきの破れをつづり、笠の緒つけかへて、三里に灸据うるより、松島の月まづ心にかかりて、住める方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、
草の戸も住み替はる代ぞ雛の家
表八句を庵の柱に掛けおく。

 

問一 次の語句の読みを、ひらがな(現代仮名遣い)で答えなさい。
①百代 ②栖 ③去年 ④破屋

問二 傍線部①・②の対句にあたる部分をそれぞれ抜き出しなさい。

問三 傍線部③は誰のことか。その人物の姓名を漢字で答えよ。

問四 傍線部④に用いられている修辞法を答えなさい。

問五 傍線部⑤について
(1)季語と季節を答えなさい。
(2)切れ字、何句切れか答えなさい。
(3)「草の戸」と同意の語句を五字で抜き出しなさい。

 




 

 

 

 

 

 

【解答例】

問一 ①はくたい ②すみか ③こぞ ④はおく
問二 ①行きかふ年もまた旅人なり
②舟の上に生涯を浮かべ
問三 松尾芭蕉
問四 掛詞
問五(1)雛、春
(2)二句切れ、ぞ
(3)江上の破屋

 

 

 

 

 

 

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