「宮に初めて参りたるころ」テスト問題〈1/2〉設問

【一】本文について、設問に答えよ。

宮に初めて参りたるころ、ものの恥づかしきことの数知らず、涙も落ち②ぬべければ、夜々参りて、三尺の御几帳の後ろに候ふに、絵など取り出でて見せさせ給ふを、手にても《 X 》さし出づまじう③わりなし。「④これは、とあり、かかり。それか、かれか。」などのたまはす。高坏に参らせたる御殿油なれば、髪の筋なども、⑤なかなか昼よりも顕証に見えてまばゆけれど、念じて見などす。いと冷たきころなれば、さし出でさせ給へる御手のはつかに見ゆるが、いみじうにほひたる薄紅梅なるは、⑥限りなくめでたしと、見知らぬ里人心地には、⑦かかる人《 Y 》は世におはしましけれと、おどろかるるまで《 Z 》まもり参らする。

問一 次の語句の読みを、ひらがな(現代仮名遣い)で答えよ。
①几帳 ②高坏 ③御殿油

問二 傍線部①とあるが、この部分の解釈として最も適切なものは次のうちどれか。
ア 中宮に初めて誉めてもらえた、ということ。
イ 中宮のもとに初めて参上した、ということ。
ウ 立派な宮殿に初めて参内した、ということ。
エ 普段から宮殿に参内していた、ということ。

問三 傍線部②の文法的説明として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア 完了の助動詞+推量の助動詞
イ 強意の助動詞+推量の助動詞
ウ 完了の助動詞+可能の助動詞
エ 強意の助動詞+可能の助動詞

問四 《 X 》に入るべき副詞をひらがな一字で書け。

問五 傍線部③はどのようなことが原因で出たものか。本文から七字で抜き出せ。

問六 傍線部④が指示しているものを、本文から抜き出せ。

問七 傍線部⑤の現代語訳として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア なかなか朝よりも美しく見えて恐ろしかったけれども、
イ なかなか昼のほうがあらわになって気まずいけれども、
ウ かえって朝のほうが光が強くてまぶしくなったけれども、
エ かえって昼よりもはっきりと見えて恥ずかしいけれども、

問八 傍線部⑥について
(1)現代語訳しなさい。
(2)作者がこの気持ちになった原因を三十五字で探して、初めと終わりの三字のみ書け。

問九 傍線部⑦は誰のことか。漢字四字で答えよ。

問十 《 Y 》《 Z 》に入るべき助詞を次の選択肢より選び記号で答えよ。
ア ぞ  イ も  ウ こそ  エ か

問十一 出典と作者を漢字で答えよ。

 

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「宮に初めて参りたるころ」テスト問題〈1/2〉解答例

 

 

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