「鴻門の会」テスト問題〈第二段落〉前半




【二】本文について、設問に答えよ。

項王即日①因留沛公、与飲。項王・項伯東嚮坐、亜父南嚮坐。亜父者范増也。沛公北嚮坐、張良西嚮侍。范増数②項王、挙所佩玉玦、以示之者三。項王黙然不応。范増起、出召項荘、謂曰、「③君王為人不忍。若入前為寿。寿畢、請以④剣舞、因撃沛公於坐殺之。不者、若属皆⑤且為所虜。」荘則入為寿。寿畢曰、「君王与沛公飲。軍中無以為楽。請以剣舞。」
項王曰、「諾。
項荘抜剣起舞。項伯亦抜剣起舞、常以身翼蔽沛公。荘⑦不得撃。於是張良至軍門、見樊噲。樊噲曰、「今日之事、何如。」
良曰、「甚急。今者項荘抜剣舞。其意常在沛公也。」
噲曰、「此迫矣。臣請、入与⑧同命。」
噲即帯剣擁盾入軍門。交戟之衛士、欲止不内。樊噲側其盾以撞。衛士仆地。

 

問一 次の漢字の読みを、送り仮名も含めてひらがな(現代仮名遣い)で答えよ。
①数 ②不者 ③於是

問二 傍線部①の行動は、どのような目的によるものか。最も適切なものを次から選べ。
ア 誘惑  イ 泥酔  ウ 和解  エ 殺害

問三 傍線部②とあるが、
(1)A誰がB誰に目を合わせたのか。
(2)AはBにどのようなことを伝えたかったのか。

問四 傍線部③は誰のことか。本文から抜き出せ。

問五 傍線部④とあるが、この行動の真の目的は何か。空欄の指示に従って適語を入れよ。
◆(1 本文中の人物名 )を( 自分で考えて二字 )こと。

問六 傍線部⑤の解釈として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア いつかは沛公に捕虜にされて殺されてしまうでしょう。
イ そのうち沛公によって捕虜にされてしまうだろう。
ウ いつ項王は部下に捕虜を殺させるのだろうか。
エ はやく項王の捕虜にされてしまいたいものだ。

問七 傍線部⑥とあるが、どの提案に対しての「諾」か。本文から四字で抜き出せ。

問八 傍線部⑦の現代語訳として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア 沛公を討つことが出来なかった。
イ 項王を討つことが出来なかった。
ウ 沛公を助けることが出来なかった。
エ 項王を助けることが出来なかった。

問九 傍線部⑧とは誰を指すか。本文から抜き出せ。

問十 本文の出典と作者を漢字で答えよ。




 

 

 

 

 

 

【解答例】
問一 ①しばしば ②しからずんば ③ここにおいて
問二 ウ
問三(1)A范増 B項王
(2)沛公を討て(殺せ)ということ。
問四 項王
問五 1沛公 2殺す(討つ)
問六 イ
問七 請以剣舞
問八 ア
問九 沛公
問十 史記、司馬遷




 

 

 

 

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