この記事は『水の東西』のまとめになっています。定期テストや予習などに役立ててください。
また、定期テスト予想問題も用意してありますので、役立ててくださいね!!
※意味段落ごとに説明をしていきますので段落分けをしますね!
【第一段落】12 はじめ〜強調しているといえる。
【第二段落】345 私はこの〜静止しているように見えた。
【第三段落】678 時間的な水〜なかったのであろう。
【第四段落】91011 言うまでもなく〜終わり
【第一段落】(時間を流れる水)
・東(日本)の水の姿
〈具体例〉鹿おどし
筆者の印象→「愛嬌」「かわいらしい」「やさしい」
「愛嬌」…好ましさを感じさせたり、笑いを誘うような表情。
似たような表現に、「かわいらしい竹のシーソー」「こおんと、くぐもった優しい音」というものがあります。
「愛嬌」と「人生のけだるさ」は対比表現
「人生のけだるさ」
「単純な、緩やかなリズムが、無限にいつまでも繰り返される」
「何事も起こらない徒労がまた一から始められる」
鹿おどしという仕掛けは「水の流れ」「時の流れ」といった「流れるもの」であり、せきとめ、間があくことで、流れてやまないものの存在を強調している!
【第二段落】(空間に静止する水)
・西(欧米)の水の姿
〈具体例〉噴水
・さまざまな趣向を凝らしている。
・壮大な水の造型
(西)噴き上げる華やかな噴水←→(東)素朴な竹
「とどろきながら林立している」=「音を立てて空間に静止している」
【第三段落】(形なきものを恐れない心)
・西洋(欧米)で噴水が発達した理由
外面的な事情
①西洋の空気は乾いていて、人々が噴き上げる水を求めたから〈気候的要因〉
②ローマ以来の水道の技術が、噴水を発達させるのに有利であったから〈技術的要因〉
↑
↓
内面的な事情
日本人にとって水は自然に流れる姿が美しいのであり、圧縮したりねじ曲げたり、粘土のように造型する対象ではなかったから。(無為自然)
【第四段落】(日本人の水に対する好み)
・日本人の水に対する好み
→流れる姿が美しい(水は定まった形はない、造形する必要がない)
「行雲流水」という思想
自然のままに、ありのままに行動することを良しとする思想
「行雲流水」という思想は、思想が成立する以前から日本人の感性として持っていた。
「形なきものを恐れない」鹿おどしという仕掛け
もはや水を見る必要さえない
→見なくても「流れるもの」を感じられる
断続する音の響きを聞いて、流れるものを間接的に心で味わえばよい。
対句的表現
(東)流れる水 ←→ (西)噴き上げる水
(東)時間的な水 ←→ (西)空間的な水
(東)見えない水と ←→ (西)目に見える水
本文の内容が理解できているかを確認するために、
『水の東西』テスト問題もご覧くださいね!!
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2020.6.19にサイト「ことのは」を開設、高校国語(現代文、古文、漢文)のテスト問題やプリントを作成、まれに中学国語の教材も扱っています。リクエストがあればコメントかTwitterのDMまで!!