「鴻門の会」テスト問題〈第三段落〉




【四】本文について、設問に答えよ。

沛公已出。①項王使都尉陳平召沛公
沛公曰、「今者出、未辞也。為②奈何。」
樊噲曰、「③大行不顧細謹、大礼不辞小譲。如今人方為④刀俎、我為魚肉。⑤何辞為。」
於是遂去。

 

問一 次の漢字の読みを、ひらがな(現代仮名遣い)で答えよ。
①已 ②奈何 ③於是

問二 傍線部①について、
(1)「使」とは、どのような意味を表しているか。漢字二字で答えよ。
(2)書き下し文として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア 項王都尉陳平をもって沛公を召す。
イ 項王都尉陳平をして沛公を召さしむ。
ウ 項王都尉は陳平にして沛公を召さんや。
エ 項王都尉は陳平すること沛公を召すのみ。
(3)現代語訳せよ。

問三 傍線部②とあるが、具体的にどういうことを指すか。主語を明確にした上で答えよ。

問四 傍線部③の解釈として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア 大きな目標があるのならば小さいことを気にする必要はなく、小さい目標しかないのならば大きな目標は気にするべきでないということ。
イ 大事を成すには小さな謹みなど関わってはならなく、大きな儀礼を行うには小さい譲り合いなどは問題にしないということ。
ウ 大きいことの中にある小さい幸せが大切なのであり、大きい幸せはそれほど大したものでなく小さい幸せに劣るということ。
エ 大きい場所に行く時に注意するよりも小さい領土に行く時に慎重になることが大切であり、小さい領土に行った時に礼は必須だということ。

問五 傍線部④は項王陣営を喩えた表現である。これと対比されている沛公陣営を喩えた表現を本文から二字で抜き出せ。

問六 傍線部⑤とあるが、
(1)書き下し文にせよ。
(2)現代語訳として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア どうして逃げる必要がありましょうか。いや、必要ありません。
イ どうして魚肉を食べるのでしょうか。いや、食べません。
ウ どうして辞めなければならないのでしょうか。いや、辞めません。
エ どうして別れの挨拶をするのでしょうか。いや、しません。

問七 本文の出典と作者を漢字で答えよ。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答例】
問一 ①すでに ②いかん ③ここにおいて
問二(1)使役
(2)イ
(3)項王は都尉の陳平に沛公を呼ばせる。
問三 沛公が項王に別れの挨拶をしていないこと。
問四 イ
問五 魚肉
問六(1)何ぞ辞するを為さんや。」と。
(2)エ
問七 史記、司馬遷




 

 

 

 

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