【一】本文について、設問に答えよ。
趙恵文王、嘗得楚和氏璧。秦昭王、請以十五城易①之。②欲不与、畏秦強、欲与、恐見欺。藺相如願奉璧往。③曰、城不入、則臣請、完璧而帰。既至。秦王無意償城。相如乃④紿取璧、《X》髪指冠、卻立柱下曰、「⑤臣頭与璧倶砕。」⑥遣従者懐璧間行先帰、身待命於秦。秦昭王賢而帰之。
問一 次の漢字の読みを、送り仮名も含めてひらがな(現代仮名遣い)で書け。
①嘗 ②請 ③則
問二 傍線部①が指示する内容を本文から三字で抜き出せ。
問三 傍線部②について
(1)「欲不与」を書き下し文にせよ。
(2)「欲不与…恐見欺。」の部分の解釈として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア もし宝玉を与えなければ、秦は強くなって恐ろしいし、与えれば、宝玉の欠点を発見されてしまうことが心配だ、ということ。
イ もし宝玉を与えなければ、秦は尽力するに違いないし、与えれば、秦の恐ろしさを見ることになることが心配だ、ということ。
ウ もし宝玉を与えなければ、強い秦が恐ろしいし、与えれば、だまされて宝玉だけが取られてしまうことが心配だ、ということ。
エ もし宝玉を与えなければ、強い秦が怖がるが、与えれば、秦は恐ろしい思いをせずにすんでしまうことが心配だ、ということ。
問四 傍線部③とあるが、「曰」の内容はどこからどこまでか。該当する場所を探して、はじめと終わりの二字ずつ(句読点は含まない)を書け。
問五 傍線部④とあるが、このような行動をとった原因となる部分を本文から探して、はじめと終わりの二字ずつ(句読点は含まない)を書け。
問六 《X》に入るべき語として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア 怒 イ 喜 ウ 悲 エ 悔
問七 傍線部⑤について、
(1)これは誰の発言内容か。本文から人物名を抜き出せ。
(2)書き下し文にせよ。
(3)「臣頭…倶砕。」の現代語訳として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア わたしの頭は、宝石と一緒に砕け散るでしょう。
イ わたしの頭は、宝石と同じ価値がありましょう。
ウ あなたの頭は、砕けた宝石に値するでしょう。
エ あなたの頭は、宝石で砕け散ることでしょう。
問八 傍線部⑥について、
(1)書き下し文にせよ。
(2)現代語訳として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア 従者は宝玉を奪うことに成功し、抜け道を通って帰り、
イ 従者の懐に宝玉を隠しながら、抜け道を通って帰って、
ウ 従者は宝玉をお持ちになり、抜け道を通って先に帰られ、
エ 従者に宝玉を持たせて、抜け道を通って先に帰らせ、
問九 本文で最後に使われている置き字を抜き出せ。
問十 本文の出典を答えよ。
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2020.6.19にサイト「ことのは」を開設、高校国語(現代文、古文、漢文)のテスト問題やプリントを作成、まれに中学国語の教材も扱っています。リクエストがあればコメントかTwitterのDMまで!!