「四面楚歌」テスト問題




◆お知らせ:2020.2.20  設問を大幅に改変しました。

 

【一】本文について、設問に答えよ。

項王軍壁垓下。兵少食尽。漢軍及諸侯兵、囲①数重。夜聞漢軍②四面皆楚歌、項王乃③大驚曰、「漢皆已得楚乎。④是何楚人之多也。」
項王《A》夜起飲帳中。有美人、名虞。常⑤従。駿馬、名騅。常騎之。於是項王《B》悲歌忼慨、自為詩曰、
力抜山兮気蓋世
時不利兮騅不逝
騅不逝兮可奈何
虞兮虞兮奈若何
歌数闋、美人和之。項王泣数行下。⑦左右皆泣、莫能仰視

 

問一 次の漢字の読みを、ひらがな(現代仮名遣い)で答えよ。
①於是 ②奈何 ③数闋 ④泣

問二 傍線部①は何を指すか。本文から抜き出せ。

問三 傍線部②とあるが、漢軍がこのような行動をとったのはなぜだと考えられるか。
ア 楚歌の大きさで項王軍と漢軍の兵力の差を伝えて投降を促すため。
イ 楚歌を歌うことで、項王の故郷を占領したことを伝えるため。
ウ 突撃の合図である楚歌によって、項王軍に恐怖を覚えさせるため。
エ 楚歌を聞くことによって、自軍の士気を高めようとしたため。

問四 傍線部③とあるが、項王が驚いたのはなぜか。簡潔に答えよ。

問五 傍線部④とあるが、
(1)書き下し文にせよ。
(2)関係のない感慨として、適切なものは次のうちどれか。
ア 悲嘆 イ 感嘆 ウ 賛嘆 エ 驚嘆

問六《A》《B》に入るべき漢字を次から選べ。
ア 乃  イ 時  ウ 則  エ 当

問七 傍線部⑤の意味として、最も適切なものは次のうちどれか。
ア 幸せにする。
イ 恵まれる。
ウ 寵愛される。
エ 綺麗にする。

問八 傍線部⑥とあるが、ここから生まれた四字熟語を答えよ。

問九 傍線部⑦とあるが、
(1)「左右」とは何か。漢字二字で書け。
(2)「莫能仰視。」を書き下し文にし、現代語訳せよ。

問十 本文の出典と作者を漢字で答えよ。

 




 

 

 

 

 

 

 

 

【解答例】
問一 ①ここにおいて ②いかん ③すうけつ ④なみだ
問二 項王(項王軍)
問三 イ
問四 漢軍が自分の故郷である楚を支配していることを悟ったから。
問五(1)是れ何ぞ楚人の多きや。」と。
(2)ウ
問六《A》ウ 《B》ア
問七 ウ
問八 抜山蓋世
問九(1)側近
(2)〈書き下し文〉能く仰ぎ視るもの莫し。
〈現代語訳〉顔を上げて項王を直視できる者はいなかった。
問十 史記、司馬遷

 

 

 

 

 

“「四面楚歌」テスト問題” への4件の返信

  1. 訂正してほしいところがあります。
    孤立無縁ではなく孤立無援です。
    縁は誤りです。

    • コメントありがとうございます。
      「孤立無縁」を「孤立無援」に訂正しました。
      また、リクエストなどがあれば、コメントお待ちしております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

CAPTCHA